ホルムズ問題で家づくりはどうなる?今すぐ建てるべき?待つべき?【2026年最新】

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「ホルムズ問題で建材が値上がりしているって聞いた。今のタイミングで家を建てていいの?」

こう悩んでいる方は多いはずです。

結論から言うと、資金・土地・仕様の準備ができている方は、早めに動き出すことをおすすめします。

住宅関連の知識を持ち、住宅建材の調達・流通に関わってきた筆者が、現場で感じている実態をもとに解説します。

この記事でわかること

  • ホルムズ問題が家づくりに関係する仕組み
  • 2026年5月時点での建材・設備への具体的な影響
  • 「今すぐ建てるべき人」と「様子を見てもいい人」の判断基準
  • 今動くなら知っておきたい3つの注意点
目次

ホルムズ問題と家づくりの関係をわかりやすく説明

ホルムズ海峡とは?なぜ日本の住宅に関係するのか

ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐ幅約55kmの水路です。日本が輸入する原油の約90%がこの海峡を通って運ばれてきます。

2026年2月末、中東での軍事衝突をきっかけにこの海峡が実質的に封鎖状態となりました。原油の供給が制限され、価格が急騰しています。

「原油が高くなっても、車に乗らないから関係ない」と思うかもしれません。ところが、住宅建材の多くは原油から作られる「ナフサ」と呼ばれる素材を原料としています。

「ナフサ」が家の値段を押し上げる仕組み

ナフサとは、原油を精製する過程で取れる石油化学の基礎原料です。断熱材・塩ビ管・シーリング材・外壁塗料・防水シートなど、住宅に使われる素材の多くがナフサを原料としています。

2026年4月、ナフサの市場価格は1kLあたり125,103円と、3月比で約1.9倍という歴史的な高値を記録しました。これが今の家づくりの現場に直撃しています。

2026年5月現在の影響【具体的な数字】

①断熱材・塗料・防水材が大幅値上げ

すでに実施済み・予告済みの値上げは以下のとおりです。

品目値上げ率時期
発泡ポリスチレン断熱材40〜50%5月1日〜
ウレタンフォーム断熱材40〜50%5月21日〜
グラスウール断熱材25%超5月〜
アスファルト系防水材40〜50%5月1日〜
溶剤系塗料30〜80%7月1日〜予定
石膏ボード20%6月〜予定

これらの値上げが重なった結果、新築1棟あたりの建築費は100〜150万円程度の上昇が見込まれています。

②塩ビ管・雨樋など小さな部材まで影響が出ている

断熱材など「目立つ材料」だけでなく、塩ビ管(エンビ管)・雨樋・波板といった細かな部材にも値上げが及んでいます。

品目値上げ率時期
塩ビ管全般12〜20%5月7日〜
雨樋・波板20%以上5月20日〜

1品あたりの単価は低くても、1棟の住宅には大量に使われます。積み上げれば無視できない金額になります。

③設備の納期が「未定」になっているケースがある

2026年4月13日、TOTO・LIXILがユニットバスの新規受注を一時停止しました(現在は再開済み)。ただし状況は予断を許さず、受注は受けるが納期を確約できないと回答する設備メーカーが少なくない状況が続いています。

希望の設備が選べない、あるいは工事スケジュールが立てられないというリスクは残っています。

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建設資材メーカー勤務の筆者が現場で感じていること

私は住宅関連の知識を持ち、住宅建材の調達・流通に携わってきました。注文住宅の施主としての経験もあります。

この数か月で社内・取引先から届いたのは、断熱材・樹脂系建材の「値上げ通知」の連続です。今年に入って届いた値上げ通知の数は、例年とは比べものにならない水準です。

納期についても、入荷・出荷に通常より時間がかかるケースが増えています。設備メーカーからは「受注は受けるが、納期は確約できない」という回答が返ってくることが増えました。

特に印象的だったのは、塩ビ管や雨樋のような「地味な部材」にまで影響が及んでいることです。住宅の構造に直結する素材だけでなく、仕上げや配管まわりの細かい部材も値上がりしているのは、業界にいる立場から見ても予想外のスピードでした。

「待てば価格が落ち着く」と考える方もいるかもしれません。ただ、過去のウッドショックの事例を振り返ると、一度上昇した建材価格が元の水準に戻る例はほとんどありませんでした。今後の見通しとして、6月以降もさらなる値上げが予定されている品目が複数あります。

今すぐ建てるべきか?待つべきか?【判断基準】

「今すぐ」か「もう少し待つ」かは、あなたの状況によって変わります。以下を判断材料にしてください。

今すぐ動いた方がよいケース様子を見ても構わないケース
資金ローン仮審査・頭金の目処がある自己資金の積み立てが不十分
土地土地が決まっているまだ土地探し中
仕様希望の間取り・設備が固まっているどんな家にするか決まっていない
事情建て替えなど動くタイミングが決まっているまだ情報収集の段階

今すぐ動くことで得られる可能性があること

  • 6月以降に予定される値上げ分を回避できる可能性がある
  • 希望の設備・建材を押さえやすい
  • 発注が早いほど、納期リスクを下げられる傾向がある

準備が整わないまま焦ると起きやすいこと

  • 仕様が決まらないまま契約し、後から変更費用が発生する
  • ローン審査に時間がかかり、結果的にタイミングを逃す
  • 情報不足のまま1社だけで決め、比較検討が不十分になる

今動く人が知っておきたい3つの注意点

①予算は10%程度の余裕を持って設定する

建材・設備の価格は今も変動中です。契約後に追加費用が発生するケースがあります。「予定予算の10%程度を予備費として残しておく」という考え方が判断材料の一つになります。

②設備は早めに確定・仮押さえを相談する

ユニットバス・システムキッチンなど、ナフサの影響を受けやすい設備は早めに確定させると納期リスクを下げられます。住宅会社に「いつ頃発注できますか?」と確認することが有効な方法の一つです。

設備費のコスト最適化については、こちらの記事で詳しく解説しています。

③「安さ」だけで住宅会社を選ばない

価格変動期は、資材調達の安定性が住宅会社によって差が出やすい時期でもあります。複数社を比較し、調達力・財務基盤・施工品質をあわせて確認することが重要な判断材料になります。

よくある質問

Q. いつ頃になれば価格が落ち着きますか?

ホルムズ海峡の情勢が安定するまで、予測が難しい状況です。現時点(2026年5月)では、少なくとも6月まで追加値上げが続く見込みです。「しばらく待てば下がる」と期待するのは注意が必要な状況です。

Q. 以前もらった見積もりはそのまま有効ですか?

住宅会社によっては、建材価格の変動を反映して見積もりを更新するケースがあります。数か月前の見積もりは、最新の価格に変わっている可能性があります。住宅会社に改めて確認することをおすすめします。

Q. 断熱性能にこだわって選んでいたが、価格上昇が心配です

断熱材は特に値上がり幅が大きい品目です。断熱性能の選び方については、断熱性能の選び方【2026年版】も参考にしてください。長期的な光熱費削減効果を考えると、断熱性能への投資は優先度が高い判断材料の一つです。

まとめ

  • ホルムズ問題でナフサが急騰し、断熱材・塩ビ管・設備まで幅広く影響が出ている
  • 2026年5月時点で、新築1棟あたり100〜150万円の建築費上昇が見込まれている
  • 設備の納期が確約できないケースも起きており、早めの発注確定が有効な手段の一つ
  • 資金・土地・仕様の準備が整っている方は、早めに動き出すことが選択肢として有力
  • 準備が不十分な段階で焦って動くと、別のリスクが生まれる可能性がある

どこのハウスメーカー・工務店を選ぶかは、価格変動期だからこそ複数社で比較することが重要な判断材料になります。まずは資料請求から始めてみてください。

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この記事を書いた人

運営者:匠(たくみ)
関西在住。建設資材メーカーに勤務しながら、注文住宅を建てた施主です。

自身の家づくりで膨大な時間をかけて情報収集し、時には工務店とのトラブルも経験しました。その教訓から「施主側に立った、忖度なしの本音」を発信しています。
読者ファーストを貫き、自分が納得したものだけを厳選して紹介。後悔しない家づくりを一緒に目指しましょう!

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