ハウスメーカーの全館空調を比較【2026年版】同じZ空調を導入できる会社を施主が解説

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全館空調・全館床暖房は、会社によって「独自方式」「他社ライセンス」「標準かオプションか」が大きく異なります。私は建設資材メーカーに十数年勤務したのち注文住宅を建てた施主として、8社以上のハウスメーカーと実際に商談してきました。この記事では、商談したハウスメーカー9社の全館空調・全館床暖房の対応状況を公式情報にもとづいて整理します。

結論から先にお伝えします。9社のうち桧家住宅・パパまるハウス・アイ工務店・ヤマダホームズの4社は、ヒノキヤグループ・ダイキン工業・協立エアテックが共同開発した「Z空調」を導入できます。一方、ヤマト住建・ダイワハウス・一条工務店は独自の方式を持ち、泉北ホームも全館空調「ラ空調」を公式YouTubeで発表しています。クレバリーホームは専用の全館空調商品を公式サイト上で確認できませんでした。「全館空調がある・ない」だけでなく、どの方式で、標準かオプションかまで確認することが大切です。

目次

この記事でわかること

  • 商談したハウスメーカー9社の全館空調・全館床暖房の対応状況
  • 同じ「Z空調」を導入している会社が複数ある理由
  • 各社の方式の違い(セントラル方式・量産エアコン組み込み型・床暖房型)
  • 標準かオプションかを確認すべき理由
  • 商談で全館空調について確認すべき質問

全館空調の基礎知識

全館空調とは、1つのシステムで家全体を冷暖房・換気する仕組みです。個別エアコンのように部屋ごとに設置するのではなく、ダクトや床下配管を通じて家中に温調した空気や熱を届けます。代表的な方式には、専用の大型空調機で管理する「セントラル方式」と、市販エアコンをダクトと組み合わせる「量産エアコン組み込み型」があります。全館空調の仕組みやメリット・注意点の基礎は、以下の記事で詳しく解説しています。

9社の全館空調・全館床暖房 対応一覧

商談した9社の対応状況を、公式サイトで確認できる範囲で一覧にしました。「標準/オプション」の記載がない会社は、商談時に個別確認が必要です。

会社名商品名・方式標準/オプション
桧家住宅Z空調(量産エアコン組み込み型、共同開発元)全棟標準
パパまるハウスZ空調(桧家住宅と同じヒノキヤグループのシステム)選択制
アイ工務店Z空調(2023年から導入、対応エリア限定)オプション
ヤマダホームズZ空調(RASIOに組み込み可能)オプション
ヤマト住建YUCACOシステム(ルームエアコン1台で全館空調)選択制
ダイワハウスエアヒーリング(高効率ルームエアコンで管理)選択制
一条工務店さらぽか空調(独自デシカント方式)・全館床暖房商品・建築地により異なる
泉北ホームラ空調(床下エアコンと小屋裏エアコンを季節で使い分ける方式)対応商品・費用は個別確認
クレバリーホーム専用商品ページを確認できず個別確認が必要

この一覧からわかるように、9社のうち4社が同じ「Z空調」を採用しています。次の項目から、方式ごとの違いを詳しく解説します。

比較時に確認した公式情報

全館空調の標準・オプション区分、対応商品、販売エリアは変更されることがあります。本記事では、次の公式ページを確認したうえで整理しています。契約前には、建築予定地を担当する展示場や加盟店で最新条件を確認してください。

なお、公式ページに商品名が掲載されていても、すべての住宅商品・間取り・建築地域で採用できるとは限りません。寒冷地や狭小地では設備構成が変わる場合があり、キャンペーンや商品改定によって標準仕様の範囲も変わります。比較するときは本体価格だけでなく、ダクト・電気工事・メンテナンス・将来の機器交換まで含めた見積もりを取り寄せることが重要です。

Z空調を導入できる4社(桧家住宅・パパまるハウス・アイ工務店・ヤマダホームズ)

Z空調は、ヒノキヤグループ・ダイキン工業・協立エアテックの3社が共同開発した全館空調です。量産型のビルトインエアコンと換気システムを組み合わせることで、専用の特注機を使う方式に比べて導入・交換コストを抑えやすい特徴があります。桧家住宅では現在、Z空調が全棟標準です。パパまるハウスでもZ空調を採用した商品が用意されています。アイ工務店はZ空調を導入できると案内されていますが、対応商品や地域は契約予定の展示場で確認してください。ヤマダホームズでは「RASIO」などの対応商品にZ空調を搭載できます。同じZ空調でも、標準・オプションの区分、対応商品・エリア、価格、保証内容は会社によって異なるため、商談時の確認が欠かせません。

自社独自の方式を持つ会社(ヤマト住建・ダイワハウス・一条工務店)

ヤマト住建は「YUCACOシステム」を採用しています。ルームエアコン1台で全館空調を実現する方式で、高気密・高断熱住宅「エネージュ」だからこそ低コストで機能すると案内されています。ダイワハウスは「エアヒーリング」という高効率ルームエアコンを使った全館空調システムを、総合技術研究所のページで紹介しています。

一条工務店は、全館床暖房と「さらぽか空調」の2本立てです。全館床暖房は生活空間のほぼ全域を約25〜28℃の床表面温度で暖める仕組みで、UA値0.25という高い断熱性能が土台にあります。さらぽか空調は、一条工務店独自の小型デシカント技術を使い、除湿しながら換気する夏場の冷房・除湿機能を追加した統合システムです。商品タイプや建築地によっては対応できない場合があるため、契約予定の商品での対応可否を確認する必要があります。

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全館空調の商品名や対応可否は公式サイトだけでは細部までわかりにくいものです。タウンライフ家づくりを使えば、複数のハウスメーカーから全館空調を含めた間取り・見積もりプランをまとめて取り寄せられます。

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泉北ホームの「ラ空調」とクレバリーホームの対応状況

泉北ホームは、断熱等級6を標準とし、断熱等級7水準の仕様も用意しています。高断熱・高気密を土台に、少ない台数のエアコンで家全体の温度差を抑える考え方が特徴です。2026年には、泉北ホーム独自の全館空調「ラ空調」が公式YouTubeチャンネルで発表されました。

ラ空調は、暖かい空気が上昇し、冷たい空気が下降する性質を利用し、冬は床下エアコン、夏は小屋裏エアコンを稼働させる方式です。仕組みと開発の経緯は、泉北ホーム公式YouTubeの「全館空調を成功させる秘訣は?泉北ホームの全館空調「ラ空調」の開発秘話をお届けします」で解説されています。標準・オプションの区分、対応商品、導入費用は商談時に確認してください。

クレバリーホームは、断熱等級6・G2水準を標準、超高断熱仕様で断熱等級7・G3水準まで用意していますが、公式サイト上で専用の全館空調商品ページは確認できませんでした。全館空調を希望する場合は、契約予定の加盟店に導入可否・方式・費用を個別に確認することをおすすめします。

クレバリーホームは地域の加盟店が施工を担当するため、加盟店が取り扱う全館空調を組み合わせられる場合があります。導入可否や対応商品は、契約予定の加盟店に確認してください。

業界目線での注意点:全館空調は断熱性能とセットで考える

  • 全館空調は断熱・気密性能が低いと効果が薄まり、電気代ばかりかかる結果になりやすくなります
  • 同じ「Z空調」でも、会社によって対応エリア・価格帯・保証内容が異なります
  • 標準搭載かオプションかで初期費用の考え方が変わるため、見積書での確認が必要です
  • 故障時はシステム全体が止まる可能性があるため、保証・修理対応のスピードも確認しておきたい項目です

建設資材メーカーに勤務していた経験から言うと、全館空調はシステム単体の性能よりも、家全体の断熱・気密性能とのバランスで効果が決まります。商談では全館空調の商品名だけでなく、断熱等級・UA値・C値もあわせて確認することをおすすめします。

商談で確認すべき質問チェックリスト

  • 全館空調・全館床暖房は標準ですか、オプションですか
  • 採用する場合のおおよその費用感を教えてください
  • 対応エリア・対応商品に制限はありますか
  • 故障した場合の対応スピードと代替手段はありますか
  • 断熱等級・UA値・C値はどの水準を想定していますか

商談を通じて感じたこと

私が各社と商談していたときは、「全館空調があります」という説明だけで終わる担当者と、方式・対応エリア・費用感まで具体的に説明してくれる担当者に分かれる印象がありました。同じ「Z空調」という名前でも会社によって対応が異なるため、名前だけで安心せず、自分が契約する会社での実際の条件を確認することが大切だと感じています。

優先順位別に向いている会社

重視したいこと参考になる会社
Z空調を標準仕様で検討したい桧家住宅(Z空調を全棟標準)
高気密・高断熱と一体化した全館空調を検討したいヤマト住建(YUCACOシステム)
床暖房を中心に検討したい一条工務店(全館床暖房・さらぽか空調)
全館空調のメンテナンス費用が気になるヤマト住建(YUCACO,エアーフロー)・泉北ホーム

この表はあくまで参考情報です。対応状況は建築地・商品・時期によって変わる場合があるため、最終的な判断は商談時の見積もりで確認してください。

関西エリアで全館空調を検討するときの留意点

私は関西在住で、関西エリアを中心に商談してきました。関西エリアはヤマト住建・泉北ホーム・桧家住宅など地域に根ざした会社が多く、全館空調の展示場体感や導入事例を確認しやすい地域だと感じています。ただし展示場は快適に整えられた空間のため、「本当の快適さ」を判断するには実際に導入しているオーナーの完成見学会に参加する方法が確実です。

よくある質問

Z空調を導入している会社ならどこも同じですか

同じZ空調でも、対応エリア・価格帯・保証内容は会社によって異なります。名前だけで判断せず、契約予定の会社での実際の条件を確認することをおすすめします。

全館空調がない会社は性能が低いということですか

専用の全館空調商品がない会社でも、高断熱・高気密仕様によって少ない台数のエアコンで快適さを実現する方針を取っている会社もあります。全館空調の有無だけでなく、断熱等級やUA値もあわせて確認することが有効な方法の一つです。

全館空調は電気代が高くなりますか

24時間家全体を空調するため、個別エアコンより電気代が高くなるケースがあります。ただし断熱・気密性能や家族構成によって差が大きいため、一律には判断できません。商談時に電気代の目安を確認しておくことをおすすめします。

標準かオプションかはどこで確認できますか

公式サイトに明記がない会社も多いため、商談時に見積書へ全館空調の項目が含まれているかを確認するのが確実です。標準かオプションかで総額の比較方法も変わります。

まとめ

ハウスメーカー9社の全館空調・全館床暖房を比較すると、桧家住宅・パパまるハウス・アイ工務店・ヤマダホームズの4社が「Z空調」を導入できます。ヤマト住建・ダイワハウス・一条工務店は独自の方式を持ち、泉北ホームも「ラ空調」を公式YouTubeで発表しています。クレバリーホームは契約予定の加盟店への個別確認が必要です。全館空調は名前や有無だけで比較せず、標準かオプションか、断熱・気密性能とのバランス、対応商品、費用感をセットで確認することが、納得感のある会社選びにつながります。

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この記事を書いた人

運営者:匠(たくみ)
関西在住。建設資材メーカーに勤務しながら、注文住宅を建てた施主です。

自身の家づくりで膨大な時間をかけて情報収集し、時には工務店とのトラブルも経験しました。その教訓から「施主側に立った、忖度なしの本音」を発信しています。
読者ファーストを貫き、自分が納得したものだけを厳選して紹介。後悔しない家づくりを一緒に目指しましょう!

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