「注文住宅を建てたが、間取りで後悔している」——そんな声が後を絶ちません。完成してから「こうすればよかった」と気づいても、間取りは簡単に変えられないのが住宅の辛いところです。
私は建設資材メーカーに十数年勤務し、現在マイホームを建築中の施主でもあります。業界内での見聞と、施主として間取り打ち合わせを何十回も重ねた経験から、特に多い後悔ポイント10選と、その対策をリアルにお伝えします。
💡 間取りの後悔を防ぐ最善策:複数社から間取りプランを取り寄せて比較すること。家づくり相談所で無料一括請求できます。詳細はこちら
後悔①:収納が少なくて物があふれた
間取りの後悔で最も多い声が「収納不足」です。打ち合わせ時には「これだけあれば十分」と思っていても、実際に住み始めると収納が全く足りないケースが続出します。
特に不足しがちな場所は以下の3か所です:
- 玄関:靴・コート・傘・ベビーカー・アウトドア用品など、意外と荷物が多い
- 洗面所周辺:タオル・日用品のストック・洗剤類がかさばる
- キッチン:食品ストック・調理器具・家電類の置き場が不足
対策:現在の荷物を実際にリストアップし、1.5倍の収納スペースを目標に設計する。シューズクローク・パントリー・ファミリークローゼットなど、動線上に大容量収納を配置するのが効果的です。
後悔②:リビングが暗い・日当たりが悪い
「日中でも電気をつけないと暗いリビング」——これは窓の位置・大きさ・方角の設計ミスが原因です。南向きの窓を大きくとることが基本ですが、隣家との距離・高さ・周辺の建物も考慮した採光設計が必要です。
私が展示場確認したときに感じたのは、モデルハウスは採光設計が完璧すぎて「実際の敷地条件と全然違う」という点でした。実際の土地での採光シミュレーションを設計士に依頼することをおすすめします。
対策:南側に大きな窓を設ける。ハイサイドライト(高い位置の窓)やトップライト(天窓)の活用も検討する。隣家との距離・高低差を必ず確認する。
後悔③:動線が悪くて毎日ストレス
「洗濯機とランドリースペースが遠い」「帰宅後に手洗いするのに洗面所がリビングの奥にある」など、生活動線・家事動線の失敗は毎日の生活にじわじわとストレスを与えます。
特に重要な動線は以下の3つです:
- 帰宅動線:玄関→手洗い→クロゼットまでの流れ(コロナ以降、特に重視される)
- 家事動線:キッチン→洗濯機→物干し場の距離を短くする
- 就寝動線:寝室からトイレまでの距離(夜中の利用を考慮)
対策:朝から夜までの行動を時系列でシミュレーションしながら、間取り図上でたどる。「誰が・いつ・どこを通るか」を家族全員分確認する。
後悔④:トイレの位置が悪い
トイレの位置は意外と後悔が多い箇所です。よくある失敗パターンは:
- リビング隣:来客中に音や臭いが気になる
- 玄関横:ドアを開けたときにトイレが丸見えになる
- 寝室から遠い:夜中に1階まで降りるのが辛い
対策:トイレは「音・視線・距離」の3点を考慮して配置する。リビングと隣接する場合は間に収納や廊下を挟む。2階にも設置することを強くおすすめします。
後悔⑤:2階のトイレをつけなかった
コスト削減でトイレを1か所にした結果、夜中に1階まで降りる手間・朝の混雑・介護が必要になった時の不便さを後悔するケースが多いです。
トイレを後から増設するリフォームは費用が大きくなりがちです。新築時に2階にトイレを設置しておく方が、長期的には圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
対策:2階建て住宅では、2階にもトイレを設置することを標準として考える。小さくてもタンクレスで空間を有効活用できます。
後悔⑥:子どもが成長したら部屋が足りなくなった
子どもが小さいうちは「広いリビングで十分」と思っていても、小学校高学年〜中学生になると個室が必要になります。子ども2人いるのに子供部屋を1部屋しか作らなかった、という後悔は典型的なパターンです。
対策:将来の家族構成の変化を10〜15年単位で考える。最初は大きなワンルームを作り、将来仕切りで2部屋に分割できる設計にするのも有効です。
後悔⑦:吹き抜けにしたら光熱費が高騰した
吹き抜けはデザイン性・開放感が魅力ですが、断熱・空調の計画が不十分だと冷暖房費が大幅に増加します。特に気密性が低い家での吹き抜けは、1階・2階の温度差が大きくなり、快適性も損なわれます。
対策:吹き抜けを採用する場合は、高断熱・高気密仕様との組み合わせを必ず確認する。全館空調や床暖房との組み合わせが効果的です。
後悔⑧:コンセントの数・位置が不便
「あそこにコンセントがあれば…」という後悔は非常に多いです。特に不足しがちな場所は:
- ベッド横(スマホ充電・読書灯)
- テレビ周辺(ゲーム機・レコーダー類)
- キッチンカウンター(調理家電)
- 玄関(電気錠・スマートホーム機器)
対策:家電・家具の配置を具体的に決めた上で、コンセントの位置と数を設計する。「多すぎる」ということはほぼないので、迷ったら追加する方向で検討しましょう。
後悔⑨:玄関が狭くて使いにくい
家族4人が同時に靴を履けない・ベビーカーや自転車が入らない・宅配ボックスを置く場所がないなど、玄関の広さ・収納不足も後悔しやすい箇所です。
玄関は来客の第一印象を左右する場所でもあります。できるだけ広めに取り、シューズクロークや土間収納を設けることで使い勝手と見た目が大きく向上します。
対策:玄関は広めに取る。ロールスクリーンで目隠しできるシューズクローク(1畳以上)があると実用性・見た目ともに大幅改善。将来の宅配ボックス設置スペースも確保しておく。
後悔⑩:隣家の視線が気になってカーテンを開けられない
窓の位置が隣家と向かい合ってしまい、カーテンを常に閉めた状態で生活することになる失敗は多いです。また、バルコニーで洗濯物を干すと隣家から丸見えになるという声も。
対策:隣地の建物の配置・高さを確認した上で窓の位置を決める。中庭・坪庭・植栽・フェンスを組み合わせてプライバシーを確保する設計も有効です。
間取りの後悔を防ぐための3つの対策
①複数社から間取りプランを取り寄せて比較する
1社だけの提案では視野が狭くなります。複数社から間取りを取り寄せて比較することで、「こんな発想があったのか」という新しいアイデアに出会えます。家づくり相談所などを活用すれば、複数社の間取りプランを無料で一括収集できます。
②実際の生活を時系列でシミュレーションする
朝起きてから夜寝るまでの家族全員の行動を、間取り図上でたどってみましょう。「朝6時に起きて洗面→キッチンで朝食→洗濯機を回す→子どもを玄関から送り出す」という流れで確認すると、動線の問題点が見つかりやすいです。
③完成見学会・モデルハウスで実寸感覚を掴む
図面上の「6畳」と実際の「6畳」は感覚が全く違います。完成見学会やモデルハウスで実際の空間を体感し、「この広さで本当に大丈夫か?」を確認しましょう。特にリビング・寝室・収納は実寸で確認することが重要です。
まとめ
- 間取りの後悔TOP3は「収納不足」「日当たり」「動線の悪さ」
- トイレの位置・2階トイレの有無は後から変えられない重要事項
- 吹き抜けは高断熱・高気密との組み合わせが前提
- コンセントは「多すぎる」ことはない。具体的な家電配置を想定して計画する
- 複数社の間取りプランを比較することが、後悔しない家づくりの第一歩
【無料】家づくり相談所に相談する
家づくり相談所では、家づくりの専門アドバイザーに無料で相談できます。ハウスメーカー選びから予算計画まで、あなたに合ったアドバイスをもらえます。


コメント