パパまるハウスの商談は、他社とは進み方が違います。多くの会社では「どんな暮らしがしたいか」を聞かれ、そこから間取りを描いてもらう流れになります。この会社では先にプランを見せられ、その中から出発点を選ぶところから始まります。要望を伝える前に選択肢が並ぶので、慣れていないと自分が何を決めているのかがわかりにくくなります。
ですから私は、パパまるハウスで建てると決めたなら、間取りの希望を細かく詰める前に、まず用意されているプランの体系を理解することからすすめます。この会社は自社の商品を「企画提案型住宅」と呼び、年間1,500棟以上の実績と130以上から選べるラインナップを掲げています。この体系がわかっていれば、どのプランを起点にすれば自分の希望に近いのかを自分で見当をつけられます。
そしてこの記事でいちばん注意して読んでほしいのが価格です。パパまるハウスは珍しくプランごとの価格を公式サイトで公表しています。ただしその金額は「建物本体価格」で、家が建って住み始められる状態までの総額とは別のものです。この違いを知らずに商談へ行くと、見積書を見た瞬間に話が変わったように感じてしまいます。
この記事は、パパまるハウスを選ぶかどうかを判断する記事ではありません。それはパパまるハウスの坪単価と総額の考え方とパパまるハウスと契約する前に確認しておきたい注意点7選で扱っています。ここでは、建てると決めた人がプランと設備をどう決めるかに絞ります。
なお、会社ごとに家づくりの前提が違うという全体像はハウスメーカーには家づくりの前提があるにまとめています。本記事はそのパパまるハウス版にあたります。
【PR】プランから選ぶ進め方が自分に合うかは、他社の提案と並べると見えてきます
用意されたプランから選ぶ進め方が向いているかどうかは、1社だけを見ていても判断しにくい部分です。同じ要望を他社にも投げて間取りプランと資金計画を取り寄せると、ゼロから描いてもらう会社と、完成された型から選ぶ会社のどちらが自分に向いているかを比べられます。
この記事でわかること
- パパまるハウスの前提が「用意されたプランを起点にする」ことの意味
- 14のシリーズと、公開されている代表プランから型番と延床坪数の対応を読む方法
- 公表されている建物本体価格と、実際に必要な総額が別物である理由
- 標準装備の範囲。断熱材、全棟気密測定、換気システム、そして網戸やカーテンレールまで
- Z空調が標準ではなく上位版という位置づけであること
- プランが土地に載らないときに前提が崩れるという、この会社のいちばん弱いところ
- 前提が自分に合っていないときに出るサイン
結論:用意されたプランを起点に考える会社
結論から言うと、私なら間取りの細部を詰める前に、希望に近いプランを2〜3案まで絞り、候補地に載るかと変更差額を先に確認します。商談9社を回って感じたのは、施主が最初に渡される「白紙の量」が会社によって違うということでした。要望を聞いて一から間取りを描く会社では、白紙が大きいぶん自由ですが、決めることも増えます。パパまるハウスは、用意されたプランから出発点を選ぶ会社です。
これを「企画提案型住宅」と呼び、多様化するニーズと市場性をキャッチしてパッケージ化したものだとしています。ブランドページには「高品質・高機能な住まいを手の届く価格で提供する」とあり、価格を成立させるための仕組みとして型を持っていることがわかります。
この違いによって、注文住宅の内容を決めるフローが大きく変わります。白紙から描く会社では、自分の希望を言葉にする力が要ります。型から選ぶ会社では、並んでいる型の違いを読み解く力が要ります。どちらが楽かは人によりますが、後者の準備をせずに商談へ行くと、営業担当がすすめる型をそのまま受け取ることになりがちです。
パパまるハウスの前提を先に把握する
14のシリーズが、性格ごとに分かれています
商品ラインナップには、次のシリーズが並んでいます。パパゼロを除き、建物本体価格の下限が示されています(商品ラインナップ、2026年9月3日確認)。
| シリーズ | 建物本体価格(税込) | 示されている性格 |
|---|---|---|
| 平屋 | 1,243万円〜 | 居住空間をワンフロアに集約 |
| パパまる | 1,375万円〜 | 時代に左右されないオリジナルプラン |
| ユーロ | 1,529万円〜 | 温かみのあるユーロデザイン |
| irodori(イロドリ) | 1,551万円〜 | SIC・ヌック・パントリー・吹抜けなど現代のニーズ |
| サン テラス | 1,606万円〜 | 日々の生活が1階だけで完結する |
| ベーシック | 1,625.8万円〜 | 屋根裏収納のないプラン |
| はぴママ | 1,680.8万円〜 | 家事のアイデアを詰め込んだプラン |
| アーバン | 1,711.6万円〜 | 無駄のないシンプルなデザイン |
| カラフル | 1,720.4万円〜 | ペットと暮らすためのプラン |
| セレクト | 1,776.5万円〜 | 「ああしたい」が選べる新発想 |
| ハイスタイル | 1,870万円〜 | ビジュアルで刺激するデザイン |
| サン・ステージ/SMILE | 1,888.7万円〜 | 太陽光発電住宅 |
| 二世帯 | 2,326.5万円〜 | 生活空間を分けた二世帯と部屋数重視を選べる |
| パパゼロ | 公表なし | ZEH。太陽光・高性能エアコン・HEMSが特別装備 |
並べてみるとわかりますが、この分け方は性能の等級ではありません。暮らし方や好みで分かれています。ベーシックが「屋根裏収納のないプラン」と明記されているように、何が付いていて何が付いていないかで価格が動く構成です。ですから、上位や下位という読み方ではなく、自分の暮らしに近いのはどれかという読み方をしてください。
公開中の代表プランでは、型番の頭の数字と延床坪数が対応します
シリーズの中には、さらに個別のプランが用意されています。パパまるシリーズのページには、代表プランとして次の4つが面積と価格つきで掲載されています(パパまる商品ページ、2026年9月3日確認)。
| プラン型番 | 建物本体価格(税込) | 延床面積 | 建築面積 |
|---|---|---|---|
| 27EW4.0b | 1,432.2万円 | 91.08㎡(27.55坪) | 48.02㎡(14.53坪) |
| 30S 5.0c | 1,529万円 | 101.85㎡(30.81坪) | 52.99㎡(16.03坪) |
| 33S 5.0 | 1,625.8万円 | 109.30㎡(33.06坪) | 59.62㎡(18.04坪) |
| 36S4.5b | 1,711.6万円 | 120.48㎡(36.45坪) | 64.59㎡(19.54坪) |
公開されている代表4プランには規則性があります。型番の頭の数字と、延床面積の坪数がほぼ一致しています。27EWは27.55坪、30Sは30.81坪、33Sは33.06坪、36Sは36.45坪です。命名規則そのものが案内されているわけではありませんが、この4例では型番の頭を見ると、およその延床坪数を読み取れます。
この対応関係を知っているだけで商談の景色が変わります。営業担当がプラン名を出したとき、それが自分の希望する広さに近いのかを、図面を読み込む前に判断できるからです。土地の広さから逆算して「30坪台前半で探したい」と決めておけば、見るべきプランを自分で絞れます。
前提①公表されているのは「建物本体価格」です
価格を公表している会社は、実は多くありません
商談した9社を振り返ると、プランごとの価格をここまで細かく出している会社は多くありませんでした。金額を出さずに「まずは展示場へ」と案内する会社のほうが一般的です。その意味で、パパまるハウスの姿勢は検討する側にとってありがたいものです。
公表されているおかげで、商談前に自分で計算できます。たとえば33S 5.0は1,625.8万円で延床33.06坪ですから、1坪あたりおよそ49万円です。同じように計算すると、掲載されている4プランはおよそ47万円から52万円の範囲に収まります。
この数字と、実際に必要な総額は別のものです
ここが、この記事でいちばん強く伝えたい部分です。公式が出しているのは建物本体価格であって、住み始められる状態までの総額ではありません。
建物本体価格とは別枠になりやすい項目には、地盤改良工事、屋外の給排水工事、電気やガスの引き込み、外構工事、照明やカーテン、エアコン、登記費用、住宅ローンの手数料、火災保険、各種の申請費用があります。含まれる範囲は地域・プラン・見積条件で変わるため、自分の見積書で切り分ける必要があります。土地から購入する場合は土地代も別です。
これらを積み上げると、実際に必要な予算は本体価格だけでは決まりません。パパまるハウスの坪単価65〜80万円と総額の考え方で示している帯は、本体価格だけでなく実際の着地に近い水準を扱っています。代表4プランの本体価格を延床坪数で割った約47〜52万円と、65〜80万円という帯は、矛盾ではなく測っている範囲が違います。
この違いを知らないまま「1,400万円台で建つ会社」という理解で商談へ行くと、見積書を見た段階で話が変わったように感じます。感じ方の問題ではなく、最初に見ていた数字の定義が違っただけです。坪単価という言葉が会社ごとに何を指しているかはハウスメーカーを坪単価帯で選ぶでも整理しています。
差額を潰す4つのステップ
公表価格と総額の差は、次の順番で潰していけます。他社と比べるときも同じ手順で並べれば条件がそろいます。
- ①どのプラン型番を前提に話しているかを確定する:型番が変われば面積も価格も変わります。まず出発点を1つに固定してください
- ②本体価格に含まれる範囲を書面でもらう:標準装備の一覧と、そのプランの本体価格に何が入っているかを突き合わせます
- ③含まれない工事を項目ごとに出してもらう:地盤改良、屋外給排水、引き込み、外構、照明・カーテン・エアコン、諸費用。金額が未定の項目は「未定」と明記したうえで概算をもらいます
- ④土地代を含めた総額で資金計画に落とす:ここまで来て初めて、他社の見積もりと同じ土俵で比べられます
特に地盤改良は、土地が決まらないと金額が出ません。土地探しと並行しているなら、候補地ごとに地盤の想定を聞いておくと資金計画がぶれにくくなります。土地側で見るべき点は注文住宅の土地の選び方にまとめています。
前提②標準装備の範囲を先に把握する
断熱はアクアフォーム。基礎と屋根まで包む構成です
断熱材は現場発泡の「アクアフォーム」で、屋根から基礎まで家全体を覆う構成です。屋根と壁にアクアフォームLITE、基礎にアクアフォームNEO+TPを使い分けており、熱伝導率はLITEが0.036W/mK、NEO+TPが0.021W/mKと示されています(快適性・断熱と換気、2026年9月3日確認)。数値が小さいほど熱を通しにくくなります。
構成上のポイントは2つあります。1つは基礎断熱で、床下が室内とほぼ同じ温度になるため冬の底冷えを抑えられます。もう1つは屋根断熱で、天井ではなく屋根の位置で日射を止める考え方です。同じヒノキヤグループの桧家住宅と同じ系統の作り方になっています。
加えて、屋根には遮熱タイプの通気スペーサー「アクエアシルバー」、壁には透湿・防水・遮熱シート「アクアシルバーウォールライト」が使われ、後者は太陽光の赤外線を約75%反射するとされています。断熱材だけでなく、熱を反射させる層を重ねて夏の暑さに対処する組み立てです。
全棟気密測定を行い、報告書を受け取れます
私がこの会社で評価しているのがここです。公式には、アクアフォームの施工後に気密測定を実施し、結果を「気密性能試験結果報告書」として引き渡し時に渡すとあります。さらに、基準となるC値を超えた場合は吹き増しなどの措置を講じたうえで再測定を行うとも書かれています。
気密は設計だけでなく現場の作業精度に左右されるため、同じ会社でも棟ごとに差が出ます。測って、届かなければ直して、書面で渡すという運用がある会社は多くありません。この価格帯でこの運用があるのは、率直に強みだと考えています。
ひとつ補足しておくと、公式には基準とするC値の数値そのものの記載が見当たりませんでした。商談では「基準としているC値はいくつか」「自分の家の実測値はいつわかるか」を聞いておくと、報告書が届いたときに読み方に迷いません。C値の意味は気密性・C値とはで、各社の公表状況はハウスメーカーの断熱・気密性能を比較で扱っています。
換気は床下をダクトに使う「ココチE」です
24時間換気システムは「ココチE」という名称で、給気も排気も機械で行う第1種換気に、熱と湿気を移す全熱交換式を組み合わせた構成です。特徴的なのは、基礎断熱であることを活かして床下全面をダクトとして使う点にあります。廊下やホール、階段も含めた空気を床下へ集めて排出する流れになっています。
この方式の利点として挙げられているのは、パイプスペースが少なく済むため間取りの制約が小さいこと、床下に掃除機を入れて直接掃除ができること、設置方法により振動や音が伝わりにくいことです。間取りを考えるうえでは1点目が効いてきます。ダクトのために天井を下げる必要が少ないので、プランの形をあまり崩さずに済みます。
網戸やカーテンレールまで標準に入っています
標準装備の一覧を見ていて目についたのが、細かい項目まで含まれている点です。標準装備の「その他」の欄には、TV付きインターホン、バリアフリー、カーテンレール、TVアンテナ、網戸、外水栓、火災警報器が並んでいます。
これらは会社によっては別途費用になる項目です。他社の見積書と並べるときは、各項目の有無と数量までそろえないと総額を正しく比較できません。パパまるハウス側も、地域・プランによる違いを最新の標準仕様書で確認してください。標準仕様の考え方はハウスメーカーの標準仕様充実度を比較で整理しています。
そのほかの標準装備としては、汚れが付きにくい「マイクロガード外壁」、高性能樹脂窓、油汚れが染み込まないホーローキッチン、クリアトーン天井材、オール電化、LED照明が挙げられています。耐震まわりではEXハイパーボード、耐震金物、剛床工法、ベタ基礎、TRCダンパー、そして基礎構造解析と施工品質検査が並びます。耐震等級の考え方は耐震等級1・2・3の違いと注文住宅での選び方を参照してください。
前提③Z空調は標準ではなく、上位版という位置づけです
ヒノキヤグループというと全館空調のZ空調を思い浮かべる方が多いのですが、パパまるハウスでは扱いが違います。Z空調は標準装備ではなく、搭載した上位版が「パパまるプレミアムZ」として用意されています。同じグループの桧家住宅がZ空調を全棟標準としているのとは対照的です。
パパまるプレミアムZの案内を見ると、Z空調はフロアごとに温度設定ができ、各部屋の吹き出し口はルーバーで風量と風向きを調整する仕組みだと説明されています。新機能として、リビングの中心に温度センサーを置く「リビングセンサー」が案内されており、これはリビングに1世帯1ヶ所が標準で、それ以外はオプションでの追加設置になります。
付けるかどうかの判断そのものはパパまるハウスのZ空調は必要かで詳しく扱っているので、ここでは前提としての位置づけだけ押さえてください。間取りを決める前に、Z空調を入れるかどうかを先に決める必要があります。入れない場合は部屋ごとのエアコンで考えることになり、エアコンの位置と電気図面が変わるためです。全館空調そのものの比較はハウスメーカーの全館空調を比較にまとめています。
プランが土地に載らないとき、この前提はいちばん弱くなります
特殊な敷地では、プランが載るかを先に確認します
ここまで、型から選ぶ進め方の利点を書いてきました。そのうえで、この前提がいちばん効きにくい場面を正直に書きます。用意されたプランが、その土地にそのまま載らないときです。
企画提案型住宅の価格は、設計と資材と施工を型にそろえることで成り立っています。裏を返せば、型を崩すほど、その仕組みの利点が薄れていきます。土地が三角形や旗竿状であったり、間口が極端に狭かったり、北側斜線や高さの制限が厳しかったりすると、プランをそのまま載せられません。載せるための変更が増えるほど、価格の見通しも立てにくくなります。
代表プランには建築面積も併記されています。たとえば36S4.5bの建築面積は64.59㎡(19.54坪)です。この数字と、自分の土地に建てられる面積を突き合わせれば、そのプランが載るかどうかの見当は早い段階でつきます。土地が決まっていない段階なら、気に入ったプランの建築面積を先に控えておき、土地探しの条件に使うという順番も取れます。
窓は遮熱Low-E複層ガラスです
もう1つ、断熱を最優先する人には知っておいてほしい点があります。窓の仕様は高性能樹脂窓と遮熱Low-E複層ガラスです。樹脂窓を標準にしている点はこの価格帯として評価できますが、ガラスは複層であって三層ではありません。
窓は住宅の中で熱の出入りがもっとも多い部分です。断熱の数値を上げることが目的の中心にあるなら、トリプルガラスを標準にしている会社と比べたときに差が出ます。ここは価格とのつり合いの話なので、欠点というよりこの会社がどこに配分しているかの表れだと考えています。窓の仕様差は注文住宅の窓・サッシの選び方で、断熱の考え方は注文住宅の断熱性能の選び方で解説しています。
確かめるなら、販売用モデルハウスを見てください
プランが自分に合うかどうかは、図面を眺めていても判断が付きにくい部分です。ここでこの会社の特徴が活きます。県ごとの「販売用モデルハウス・展示場」一覧があり、建築中のものやオープン予定のものまで掲載されています。
販売用モデルハウスは、実際に売られている家です。展示場の豪華な仕様ではなく、実際に建つ仕様に近い状態で見られます。私は展示場だけで判断することをすすめません。展示場は打ち合わせスペースが併設されていて人がいる前提で空調されているため、断熱や空調の実力を判別しにくいからです。
見に行くときは、気になっているプラン型番と同じか近いものを選んでください。型番がわかれば延床坪数の見当がつくので、自分の希望との差も測れます。
見て合わなければ、他社も並べ直す
実物を見て、型から選ぶ進め方が自分に合っていると感じたなら、そのまま進めれば価格の見通しが立ちやすくなります。逆に、見れば見るほど「ここを変えたい」が増えるようなら、一度立ち止まる価値があります。変更が増えるほど、この会社を選んだ意味が薄れていくためです。
同じコスパ重視の考え方でも、会社によって配分の仕方は違います。標準に設備を詰めて価格に含める会社もあれば、性能に寄せる会社もあります。パパまるハウス・泉北ホーム・桧家住宅を徹底比較で、その違いを整理しています。
【PR】変更したい箇所が増えてきたら、他社のプランを手元に置いてください
型を崩すほど、企画提案型の価格の利点は薄れていきます。「ここも変えたい」が3つ4つと出てきた段階で、同じ要望を自由設計の会社にも投げてみると、変更を積み上げた金額と、最初からその形で建てる金額を比べられます。1社に絞り込んでから迷い直すより、この段階で並べるほうが判断が早くなります。
前提が自分に合っていないときに出るサイン
商談を進めていて次のような感覚が続くなら、この会社の前提と自分の希望がずれている可能性があります。
- 気に入るプランが見つからず、どれを見ても「ここを変えたい」が先に出てくる。型から選ぶ利点が働いていない状態です
- 土地の形が特殊で、候補のプランがそのまま載りません。変更が増えるほど価格の見通しが立ちにくくなります
- 水回りの位置に強いこだわりがある。大きく動かす前提の話は、この進め方と噛み合いにくくなります
- 断熱の数値を最優先にしています。窓の仕様を含め、性能を主戦場にしている会社と比べる価値があります
- 希望する地域が施工エリアから外れる。対応エリアはモデルハウス・営業所の一覧で確認できます
どれも、この会社が合わないという話ではありません。前提と希望が噛み合っていないだけです。合う人にとっては、価格の見通しが早い段階で立つという大きな利点があります。
商談で確認しておくこと
| 確認すること | なぜ聞くか |
|---|---|
| どのプラン型番を前提に話しているか | 型番で面積も価格も変わります。出発点を1つに固定します |
| その型番の建物本体価格に含まれる範囲 | 公式の公表額は本体価格です。範囲を書面で確認します |
| 本体価格に含まれない工事と諸費用の一覧 | 地盤改良・屋外給排水・引き込み・外構・照明・カーテン・エアコンなどが別です |
| 候補地にそのプランが載るか | 建築面積と土地の条件を突き合わせます |
| 変更したい箇所の可否と差額 | 型を崩すほど価格の利点が薄れます。早い段階で金額を見ます |
| Z空調を入れるかどうか | 標準ではなく上位版です。入れないならエアコン位置と電気図面が変わります |
| 基準としているC値と、自分の家の実測値がわかる時期 | 全棟気密測定と報告書の交付が案内されています |
| 標準装備の一覧(網戸・カーテンレール等を含む) | 他社見積もりと条件をそろえるために必要です |
契約前に確認しておきたい項目はパパまるハウスと契約する前に確認しておきたい注意点7選にも整理してあります。あわせて使ってください。
よくある質問
1,375万円というのは、この金額で家が建つという意味ですか
いいえ。公式が示しているのは建物本体価格の下限で、住み始められる状態までの総額ではありません。地盤改良、屋外給排水、引き込み、外構、照明・カーテン・エアコン、登記や住宅ローンの諸費用などが別に必要です。土地から購入する場合は土地代も加わります。
プラン型番の数字は何を表していますか
公開されている代表4プランでは、型番の頭の数字と延床面積の坪数がほぼ一致しています。27EW4.0bは27.55坪、30S 5.0cは30.81坪、33S 5.0は33.06坪、36S4.5bは36.45坪です。命名規則の案内ではなく公開例から読み取れる対応ですが、型番を見るとおよその広さの見当がつきます。
パパまるハウスにZ空調は標準で付きますか
標準ではありません。Z空調を搭載した上位版が「パパまるプレミアムZ」として用意されています。同じヒノキヤグループでも、桧家住宅がZ空調を全棟標準としているのとは扱いが異なります。付けるかどうかの判断材料は別記事にまとめています。
間取りはどこまで変更できますか
企画提案型住宅なので、用意されたプランを起点に進めます。どこまで動かせるかはプラン・地域・構造条件によって変わるため、変更したい箇所を先にリスト化し、可否と差額をセットで確認するのが確実です。変更が増えるほど、価格を型でそろえている利点は薄れていきます。
気密測定の結果はもらえますか
全棟で気密測定を実施し、結果は「気密性能試験結果報告書」として引き渡し時に渡されます。基準となるC値を超えた場合は吹き増しなどの措置を講じて再測定するとも書かれています。ただし基準とするC値の数値は見当たらなかったので、商談で確認してください。
この記事の内容はいつ時点のものですか
2026年9月時点の公式サイトの記載と、私が商談で確認した内容にもとづいています。プランの構成、価格、標準仕様の範囲、性能値、施工エリアは、時期・地域・プランによって変わります。価格は改定されるため、契約前には最新の標準仕様書と見積書で確認してください。
まとめ
- 前提は「用意されたプランを起点にする」。先に決めるのは、どのプランを出発点にするか
- 14のシリーズは性能の等級ではなく暮らし方で分かれています。上位・下位ではなく、自分に近いのはどれかで読みます
- 公開中の代表4プランでは、型番の頭の数字と延床坪数がほぼ一致します。図面を読む前に広さの見当がつきます
- 公表額は建物本体価格。総額とは別物で、4つのステップで差額を潰してから他社と比べる
- 標準装備は広い。全棟気密測定と報告書の交付、網戸やカーテンレールまで含む点は条件をそろえるときに効く
- Z空調は標準ではなく上位版。間取りを決める前に入れるかどうかを決める
- 前提が弱くなるのは、プランが土地に載らないとき。建築面積を土地探しの条件に使う
私が商談を通じて感じたのは、パパまるハウスは「決めごとを減らすことで価格を成立させている」会社だということでした。プランをパッケージにするのも、標準装備を広く取るのも、すべてその一点につながっています。
その前提が自分に合うかどうかは、用意された型の中に「これでいい」と思えるものがあるかで決まります。あるなら、この会社の価格は強く見えてきます。ないなら、その違和感は変更の差額という形で見積書に表れます。早い段階で他社の提案を並べておくと、その判断がしやすくなります。
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