ヤマダホームズとクレバリーホームを徹底比較【2026年版】実際に商談した施主が価格・断熱・提案力の差を解説

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ヤマダホームズとクレバリーホームを比較して、どちらを選ぶべきか悩んでいる人へ。

私は両社と実際に商談し、35坪超の大型プランで見積もりまで取りました。結論から言います。「とにかく初期費用を抑えたい」ならヤマダホームズ、「外壁メンテコストを長期で下げたい」ならクレバリーホームが候補に入ります。ただしどちらも、断熱性能・設計提案力に期待できる会社ではないと感じました。その理由を実体験ベースで解説します。

この記事でわかること:

  • ヤマダホームズの価格が安い理由と、その代償
  • クレバリーホームはタイル外壁以外に何があるのか
  • 断熱性能の差が35年の光熱費に与える影響
  • フランチャイズゆえのリスクとその回避策
  • どちらを選ぶべき人・避けるべき人の具体的な条件
目次

両社の基本スペック比較

項目 ヤマダホームズ クレバリーホーム
工法 木造軸組 木造軸組
耐震等級 等級3相当 等級3相当
断熱性能(目安) グレード次第 UA値0.46(G2水準)
上位仕様:UA値0.26(G3水準)
外壁 サイディング(標準) タイル外壁(標準)
価格帯(目安) 坪75〜100万円前後 坪80〜105万円前後
展開形態 直営・フランチャイズ フランチャイズ主体
母体 ヤマダ電機グループ 新昭和(千葉県)
アフターサービス 10年保証(標準) FC店依存

カタログスペック上は、耐震等級3・坪単価帯ともにほぼ横並びです。違いが出るのは「外壁素材」「断熱へのこだわり」「提案力」「アフターサービスの安定性」の4点になります。それぞれ詳しく見ていきます。

ヤマダホームズとは:家電量販店系列HMの実態

ヤマダホームズはヤマダ電機グループの住宅部門です。2006年に大手住宅メーカー「エスバイエル(SxL)」を傘下に収め、2016年に「ヤマダホームズ」へ社名変更しました。エスバイエルは1948年創業の老舗で、2×4工法の先駆け的存在でしたが、ヤマダグループ入り後はスマートハウス・家電連携を全面に出した方向にシフトしています。

全国に展開しており、ヤマダ電機の店舗網を活かした集客・モデルハウス展開が特徴です。スケールメリットを活かして建材・設備を大量仕入れし、価格競争力を持たせているという位置づけになります。

商談の実態:営業の雑さが致命的

実際に商談した印象を率直に言います。営業担当者の対応自体は悪意のあるものではなかったですが、提案の質が明らかに低かったです。35坪超の大型プランを依頼したにもかかわらず、出てきた間取り案は画一的で「どこかの既製プランをそのまま持ってきた」ような内容でした。

また、商談の際に終始まともな提案もなく、時間を無駄にした感覚でした。

要望を伝え直しても、修正提案は細かい変更にとどまり、「設計に本気で向き合っている」という姿勢が感じられませんでした。家電量販店で商品を選ぶような感覚で家が提案されてくる、という印象に近いです。

提案が雑な会社は施工管理も雑になりやすい傾向があります。商談段階での対応は、その会社の品質姿勢を映す鏡です。

ヤマダホームズの詳細な評判・坪単価は単体記事もあわせてご覧ください。

断熱性能:お金次第

ヤマダホームズの断熱仕様は標準グレードに位置します。UA値(外皮平均熱貫流率)は省エネ基準をクリアするレベルですが、一条工務店が誇る0.2台・アイ工務店の0.4前後と比べると差があります。ただ、断熱を予算によって調整できるのも特徴です。よく言えばバランスがいい、悪く言えば強みがないといった印象を受けました。

断熱性能が低い家は夏暑く・冬寒くなりやすく、光熱費が高止まりします。35坪超の家では年間の冷暖房費の差が数万円単位になることもあります。35年ローンで考えると、断熱性能の差は初期費用の差を上回るコストになりえます。

商談時にUA値やC値(気密性能)を確認しましたが、担当者からの具体的な数値が出てきませんでした。「高断熱が売り」の会社なら数値をすぐ出せるはずで、それができないこと自体がひとつの答えです。

価格が安い理由と、安さの代償

ヤマダホームズが価格を抑えられる主な理由は以下の通りです。

  • ヤマダ電機グループの大量仕入れによる建材・設備のコスト圧縮
  • 間取りの自由度を抑えることで施工工数を標準化
  • 断熱材のグレードを「省エネ基準クリア」の最低ラインに設定

安さの代償は「設計の自由度の低さ」「断熱性能の標準止まり」に集約されます。「とにかく安く建てたい・こだわりはない」という割り切りができる人には合いますが、「こだわりの家をつくりたい」「光熱費を将来にわたって抑えたい」という人には物足りないでしょう。

ヤマダホームズが向く人・向かない人

向く人 向かない人
  • 初期費用の低さを最優先する人
  • 家電・スマートホーム連携を重視する人
  • 設計のこだわりより「価格と標準性能のバランス」で選ぶ人
  • 断熱性能を優先したい人
  • 間取り・設計の質を重視する人
  • 長期の光熱費コストを重視する人

クレバリーホームとは:タイル外壁を武器にするFCハウスメーカー

クレバリーホームは千葉県の新昭和が本部を務めるフランチャイズハウスメーカーです。1967年創業の新昭和が1997年にクレバリーホームブランドを立ち上げ、全国にFC加盟店を展開しています。現在は全国に200店舗以上が存在し、「タイル外壁を標準仕様で採用できる中堅価格帯のHM」として認知されています。

ブランドの核は一点に絞られている。「標準仕様でタイル外壁が採用できるHMは少なく、その点がクレバリーの最大の差別化」——このポジショニングは明確で、商談でも一貫してこの強みが前面に出ます。クレバリーホームの坪単価・評判の詳細は単体記事もあわせてご覧ください。

タイル外壁は本物の強み:30年スパンで考える

タイル外壁の価値は、長期メンテナンスコストにあります。一般的なサイディング外壁は10〜15年に一度、塗り替えや張り替えが必要で、足場代込みで100〜150万円の費用がかかることが多いです。30年で2回行えば200〜300万円のメンテナンス費用になります。

タイルは表面への塗装が不要で、目地のコーキング打ち替えが主なメンテナンスとなります。劣化スピードがサイディングより遅く、長期コストを大幅に下げられる可能性があります。「30年後の外壁メンテナンスに数百万円かけたくない」という施主には、初期費用が多少高くなってもタイル外壁を選ぶ合理性があります。

建設資材の観点から言うと、タイルは焼き物なので紫外線・雨・汚れへの耐性が高いです。見た目の高級感も出やすく、外観の質感にこだわる施主にも選ばれやすい素材です。

タイル以外の印象:差別化が薄い

商談して正直に感じたことを言います。タイル以外の部分では、「クレバリーならでは」と感じる強みが見当たりませんでした。断熱性能はUA値0.46(G2水準)と数値上は水準以上ですが、間取りの提案力や設備仕様は他社と大きな差がない印象でした。

商談の大半がタイル外壁の説明に費やされ、「間取りをどう工夫するか」「断熱性能はどこまで上げられるか」といった踏み込んだ提案がありませんでした。「タイルの会社」というコンセプトが強すぎて、それ以外の提案力が育ちにくい構造になっているのかもしれません。

フランチャイズゆえの品質差:最大のリスク

クレバリーホームを検討するうえで最も注意すべき点がフランチャイズ構造です。家を実際に建てるのは全国各地のFC加盟店であり、本部(新昭和)ではありません。FC加盟店の品質・対応力・アフターサービスには、店舗によって大きな差があります。

同じ「クレバリーホーム」という看板でも、担当者の提案力・施工管理の質・引き渡し後のサポートが異なります。私が商談したFC店は、営業担当者の動き方に熱量の低さを感じました。タイル外壁の強みを語るのは上手いが、施主の個別要望を掘り下げる姿勢が薄かったです。

クレバリーホームを検討するなら、居住エリアに複数のFC加盟店が存在する場合は、必ず複数店舗に声をかけることをお勧めします。1店舗だけで「クレバリーはこういう会社」と判断すると、店舗の当たり外れで大きな損をする可能性があります。

クレバリーホームが向く人・向かない人

向く人 向かない人
  • 外壁の長期メンテコストを重視する人
  • タイル外壁の質感・見た目を優先したい人
  • 複数FC店を比較できる手間をいとわない人
  • 設計・提案力に期待する人
  • 高断熱性能を求める人
  • アフターサービスの安定性を重視する人

断熱性能の差:長期コストへの影響を数字で考える

両社を比較したとき、「ヤマダは安いが断熱性能に差がある」という点が判断の核になりました。断熱性能は見た目ではわからないため軽視されやすいですが、35年間の光熱費に直結する重要な性能です。

断熱性能の目安となるUA値(外皮平均熱貫流率)の比較:

UA値 断熱レベル 代表的なHM・特徴
0.2〜0.4 高断熱(業界トップクラス) 一条工務店・アイ工務店など
0.4〜0.6 中程度〜準高断熱 泉北ホーム・ヤマト住建・クレバリーホーム(標準UA値0.46)など
0.6〜0.87 標準(省エネ基準クリア) ヤマダホームズなど多くの中堅HM

35坪超の大型プランでUA値が0.4と0.7の差がある場合、年間の暖冷房費は関西エリアで5〜10万円程度の差が出る可能性があります。35年間では175〜350万円の差になる計算です。初期費用の差を取り戻せる場合も多いです。

ヤマダホームズは「0.6〜0.87」の標準帯に位置します。一方、クレバリーホームは標準仕様でUA値0.46(G2水準)を確保しており、中堅HMの中では断熱性能に差があります。上位仕様「エネリートサーモ」ではUA値0.26(G3水準)と、一条工務店に迫る性能になります。一条工務店などと商談したことがある人が同じ感覚でヤマダホームズを選ぶと、後悔する可能性があります。断熱性能を重視するなら、UA値・断熱等級の見方を解説した記事も参考にしながら、各社の数値を比較してください。

価格比較:安さの中身を見極める

同条件のプランで比較した場合、ヤマダホームズの方が見積もり額が低くなりやすいです。ただし「安い=お得」ではなく、「安い理由」を理解したうえで判断する必要があります。

クレバリーホームはタイル外壁を標準採用している分、外壁コストは上乗せされます。見積もり額だけ比べるとヤマダが安く見えますが、30年後の外壁メンテナンスコスト(サイディングなら200〜300万円)を加味した「トータルコスト」で考えると、差が逆転する可能性があります。

比較すべきは「建築費」だけでなく、「建築費+35年間の光熱費+メンテナンス費」の合計です。初期費用だけで判断すると、長期で見たときに予想外のコストが積み上がります。

提案力・設計力の比較:両社が苦手にしていること

両社を商談してわかったことがあります。どちらも「ホスピタリティを売り物にしている会社ではありません」という点です。

ヤマダホームズは家電量販店グループという出自もあり、「家を売る」というよりも「設備・システムをパッケージで提案する」感覚が強いです。間取り設計への深いこだわりより、ヤマダの設備システムをどう採用するかが商談の中心になりやすい。35坪超の大型プランを依頼しても、出てくる間取りは既製品的でした。

クレバリーホームはタイルの説明に商談時間の大半を割きます。タイルが売れれば目的達成という構造になっているため、施主の個別の要望・ライフスタイルを深掘りした提案が薄いです。「タイルを標準採用したHM」として認知されている以上、タイル以外の魅力を語る営業担当者は少ないです。

間取り・設計の質を重視するなら、設計提案力を売りにしているHM(工務店ベースやデザイン系HM)を比較対象に加えることをお勧めします。

ヤマダホームズ vs クレバリーホーム:判断チェックリスト

チェック項目 ヤマダ クレバリー
初期費用を最優先したい
外壁の長期メンテコストを下げたい
スマートホーム・家電連携を重視 ×
高断熱性能を求める
設計・間取り提案を重視する ×
外観の質感・デザイン性を重視
アフターサービスの安定性を求める △(FC店依存)
トータルコストで考えたい

両社ともに「高断熱性能」の欄が△になる点に注目してください。断熱を優先するなら、両社以外のHMを比較対象に加える必要があります。

両社に商談するときに確認すべきポイント

ヤマダホームズとクレバリーホームを実際に検討する場合、以下の4点を商談で必ず確認することをお勧めします。これらを聞いて明確に答えられない担当者とは、長期の家づくりが難しいでしょう。

①UA値とC値を数字で提示してもらう

断熱性能を示すUA値と、気密性能を示すC値を数値で出してもらいましょう。「高断熱です」「省エネ基準に対応しています」といった曖昧な説明は不十分です。「標準仕様でのUA値はいくつですか」と直接聞いて、数字が出てくるかどうかで会社の実力がわかります。ヤマダホームズの商談時にはこの数値が出てきませんでした。

②外壁の30年後のメンテナンス費用を試算してもらう

ヤマダホームズのサイディング外壁と、クレバリーホームのタイル外壁について、30年後のメンテナンス費用の目安を営業担当者に試算してもらいましょう。「30年間でどれだけ維持費がかかるか」を初期費用と合わせて比較すると、どちらがトータルで安いかの判断材料になります。

③施工後のアフターサービス体制を確認する(クレバリーは特に重要)

クレバリーホームはFC展開のため、引き渡し後のアフターサービスがFC加盟店依存になります。万一そのFC店が廃業・撤退した場合、誰が対応するのかを明確に確認しましょう。本部(新昭和)が引き継ぐ保証があるのか、それともFC店の責任のみなのかは、契約前に書面で確認することをお勧めします。

④タウンライフで他社と比較してから商談に臨む

両社だけを比較しても「どちらがマシか」という判断になりやすいです。断熱性能・設計提案力・価格の3点で優れたHMを候補に加えてから商談することで、ヤマダとクレバリーの相対的な位置付けが明確になります。複数社の間取りと見積もりを取ってから商談に臨むと、交渉力も上がります。

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まとめ:ヤマダホームズとクレバリーホーム、どちらを選ぶか

両社を実際に商談した立場から総括します。

ヤマダホームズは初期費用の低さとヤマダ電機グループとの連携が強みです。ただし提案・設計の質の低さと断熱性能の標準止まりは、35年間住む家として考えたときに引っかかります。「安く建てることが最優先・こだわりは不要」という割り切りができる人向けです。

クレバリーホームはタイル外壁による長期メンテコスト削減が唯一の明確な強みです。外壁メンテナンスへの不安がある人には、真剣に検討する価値があります。ただしFC店の当たり外れが大きく、複数店舗を比較することが前提になります。

断熱性能・設計提案力の両方を求めるなら、両社以外のHMを優先して検討してください。ハウスメーカー選びで後悔する最大の原因は「比較が不足していること」です。複数社から間取りと見積もりを取って、選択肢を広げてから判断することが重要です。

8社以上のハウスメーカーと実際に商談した経験から言うと、比較することで各社の相対的な強み・弱みが初めて見えてきます。ヤマダホームズとクレバリーホームだけを比べていると、断熱性能や設計提案力に優れた会社を見落とす可能性があります。候補を広げたうえで、自分の優先順位に合った会社を選んでください。

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この記事を書いた人

運営者:匠(たくみ)
関西在住。建設資材メーカーに勤務しながら、注文住宅を建てた施主です。

自身の家づくりで膨大な時間をかけて情報収集し、時には工務店とのトラブルも経験しました。その教訓から「施主側に立った、忖度なしの本音」を発信しています。
読者ファーストを貫き、自分が納得したものだけを厳選して紹介。後悔しない家づくりを一緒に目指しましょう!

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