私が泉北ホームと商談した当時、最初に説明を受けたのはプレミアム、メジャー、スマイルというパッケージでした。現在の公式ラインナップには平屋向けのヒラヤと総2階建てのタシタも加わり、5商品になっています。泉北ホームでは間取りや設備を細かく決める前に、どの商品を土台にするかが予算と仕様を大きく左右します。下の商品にすると何が変わるのかを、価格だけでなく構造・断熱・窓・設備まで分けて確認する必要があります。
結論から言うと、私は欲しい断熱水準と間取りの自由度から商品を絞り、その商品で標準になる設備を書面で確認します。5商品の公式ページを個別に確認すると、木造枠組壁工法、許容応力度計算による耐震等級3、制震装置MAMORYはすべてに明記されています。一方で、断熱等級、窓ガラス、外壁材、エアコン台数、設計条件は商品ごとに異なります。一般的な技術ページだけで「全部共通」と決めず、商品ページと契約時の標準仕様書を突き合わせるのが安全です。
そのうえでこの記事の主題を書きます。泉北ホームで建てると決めたなら、私は間取りや設備を考える前に、どのパッケージなら欲しいものが標準の側に入るかを先に確かめることをすすめます。この会社はオプションで足していく組み立てではなく、必要なものを最初からパッケージに入れて価格に含める組み立てだからです。足す発想のまま進めると、パッケージを一段上げたほうが早かった、という場面が出てきます。
この記事は、泉北ホームを選ぶかどうかを判断する記事ではありません。それは泉北ホームの評判と標準仕様と泉北ホームと契約する前に確認しておきたい注意点6選で扱っています。ここでは、建てると決めた人がパッケージと設備をどう決めるかに絞ります。
なお、会社ごとに家づくりの前提が違うという全体像はハウスメーカーには家づくりの前提があるにまとめています。本記事はその泉北ホーム版にあたります。
【PR】パッケージで決める進め方が自分に合うかは、他社の提案と並べると見えてきます
必要なものが最初から入っている進め方が向いているかどうかは、1社だけを見ていても判断しにくい部分です。同じ要望を他社にも投げてプランと資金計画を取り寄せると、標準に含めて売る会社と、素の価格から積み上げる会社のどちらが自分の予算感に合うかを比べられます。
この記事でわかること
- 泉北ホームの前提が「オプションで足す」ではなく「パッケージで決まる」ことの意味
- 5商品すべての公式ページで確認できる耐震の中核3点と、商品ごとに確認が必要な仕様
- 商品ごとに変わる設計条件・断熱等級・窓・外壁材・エアコン台数
- 「標準で選べる」の範囲に限りがあることと、標準から外れると保証も外れる場合があること
- 泉北ホーム独自呼称の「断熱等級6.5」と断熱等級7を追加できるのはプレミアムだけという条件
- UA値の表示が掲載ページによって分かれている事実と、そこから導かれる商談での聞き方
- この会社の性能を体感するのに向いている場所
- 前提が自分に合っていないときに出るサイン
結論:オプションで足す前に、パッケージで決める会社
商談9社を回って感じたのは、標準仕様という言葉の意味が会社によってかなり違うということでした。素の価格を低く見せて、そこから欲しいものを足していく会社があります。一方で、多くの人が結局は選ぶものを最初から入れ込み、その状態の価格を提示する会社もあります。泉北ホームは後者です。この会社は自社の商品を「フル装備の家」と呼び、必要なものはすべて標準装備の注文住宅だと打ち出しています。
この違いは、施主の作業を変えます。足していく会社では、見積書を見ながら何を諦めるかを考えることになります。最初から入っている会社では、入っているものの中身を確かめる作業のほうが重くなります。何が入っているのか。その中でどこまで選べるのか。入っていないものは何か。この3つが商談の中心になります。
そしてもう一段、泉北ホームには固有の事情があります。パッケージが複数あるため、標準仕様がパッケージごとに変わります。つまり「泉北ホームの標準仕様」という一つの答えは存在しません。私が商談で確かめたかったのも、まさにこの点でした。パッケージを下げたときに何が落ちて、何が落ちないのか。ここを先に押さえておかないと、価格の比較そのものが成り立ちません。
泉北ホームの前提を先に把握する
「フル装備の家」は設備が先に価格へ入っている
設備の考え方は明快です。大手設備メーカーの高機能で高品質な設備が、はじめから価格に含まれる標準仕様になっています。対象として並んでいるのは13のカテゴリで、システムキッチン、システムバス、洗面所化粧台、トイレ、収納、床材・畳、室内ドア、玄関ドア、外壁・屋根、床暖房、給湯器、太陽光発電・蓄電池、そして照明・カーテン・エアコンです。
最後の1つは補足が要ります。照明とカーテンとエアコンまで標準に含める会社は多くありません。この3点は入居時に別途で用意することが多く、金額としても数十万円の単位になります。他社の見積書と横並びにするとき、ここが含まれているかどうかで総額の見え方が変わるので、比較の際は条件をそろえてください。標準仕様の考え方そのものはハウスメーカーの標準仕様充実度を比較で扱っています。
一方で、太陽光発電と蓄電池はオプション扱いです。フル装備という言葉から、発電まで含まれていると受け取ってしまうと、資金計画がずれます。搭載するかどうかの判断は太陽光発電の費用対効果と注文住宅の蓄電池は必要かを先に読んでから、見積もりに入れるかを決めるほうが整理しやすくなります。
長期優良住宅は「認定まで」が標準になっている
この会社の前提を語るうえで外せないのが長期優良住宅の扱いです。全棟で長期優良住宅の認定取得を標準仕様にし、さらに申請費用まで標準に含めています。認定手続きには時間と費用がかかるため追加費用が発生することが一般的だが、認定まで取得してメリットを享受してほしいと考えている、という説明です。
ここは評価できる部分です。基準を満たすことと、実際に申請して認定を受けることは別の話で、認定取得には手続きも伴います。条件を満たせば税制や保険で優遇を受けられる場合がありますが、制度は契約時期や世帯条件などで変わります。制度そのものの損得は長期優良住宅は取るべきかで詳しく整理しています。
ただし、公式には見落としやすい但し書きが付いています。性能基準は全棟クリアしているものの、居住面積や建築地によって認定を取得できない住宅もある、という記載です。認定基準の1つである災害への配慮についても、災害発生リスクが特に高い区域では基本認定を受けられないと書かれています。つまり土地の条件によっては、この会社を選んでも認定が付かない可能性があります。土地探しと並行して進めている人は、候補地の段階で認定が取れるかを確認しておくほうが安全です。
前提①5つの商品ページで共通点と差分を確認する
一般の技術ページには耐震や耐久の項目が並んでいますが、項目に商品名の表示がないだけで全商品共通と断定するのは避けるべきです。そこで本記事では、プレミアム、メジャー、スマイル、ヒラヤ、タシタの各商品ページに書かれた仕様を個別に照合しました。
5商品すべてで確認できた耐震の中核は3点
5商品の公式ページすべてに明記されているのは、木造枠組壁工法、許容応力度計算による耐震等級3、制震装置MAMORYの3点です。少なくともこの3点は商品を下げると外れる仕様ではありません。同じ耐震等級3でも計算方法によって確認範囲が異なる理由は耐震等級1・2・3の違いと注文住宅での選び方に、各社の計算方法はハウスメーカーの耐震等級を比較にまとめています。
一方、一般の耐震ページにあるベタ基礎、ダブル配筋、軽量屋根材などを含めた7項目まで、現行5商品の個別ページで同じ範囲だと確認できたわけではありません。構造の詳細は、検討商品の標準仕様書と構造図で確認する必要があります。
設計条件・断熱・窓・エアコンは商品で変わる
| 商品 | 設計条件 | 断熱の公式表示 | 窓 | エアコン |
|---|---|---|---|---|
| プレミアム | 自由設計、平屋・2階・3階、坪数制限なし | 等級6・HEAT20 G2、UA値0.46のモデル値 | オール樹脂・トリプルガラス | 2台 |
| メジャー | 自由設計、平屋・2階・3階、坪数制限なし | 等級5・HEAT20 G1 | オール樹脂・ペアガラス | 2台 |
| スマイル | 総2階、30坪・3LDK | 等級5・HEAT20 G1 | オール樹脂・ペアガラス | 2台 |
| ヒラヤ | 平屋、20坪・2LDK | 等級5・HEAT20 G1、UA値0.49のモデル値 | オール樹脂・ペアガラス | 1台 |
| タシタ | 総2階、26坪・3LDK | 等級5・HEAT20 G1 | オール樹脂・ペアガラス | 1台 |
UA値は自社モデルプランの計算値で、建築地や間取りによって変わると公式に注記されています。プレミアムのC値0.83、ヒラヤのC値0.75も平均値で、性能を保証するものではありません。数値は商品選びの目安に使い、最終的には自分のプランの計算値と実測条件を確認します。
耐久の詳細は共通と決めつけず、仕様書で確認する
5商品のページには、壁・屋根・バルコニーの結露対策がそれぞれ掲載されています。ただし、一般の耐久ページにある結露計算、基礎パッキン、屋根通気、外壁通気、透湿防水シートなど7項目の適用範囲が、各商品ページで同じ粒度まで明示されているわけではありません。
私は建設資材メーカーに十数年勤めてきましたが、住宅の耐久性は完成後に隠れる納まりの影響を受けます。技術紹介に仕様が載っていることと、自分が契約する商品の仕様に入ることは分けて確認します。透湿防水シートの品名、通気層、屋根下葺き材、基礎の防湿仕様まで、契約時の標準仕様書に記載してもらうのが確実です。
外壁材はプレミアムとほか4商品で明確に異なる
各商品ページでは、プレミアムの外壁材にケイミューのレジェールとニチハのFuge、メジャー・スマイル・ヒラヤ・タシタにはケイミューの光セラが掲載されています。外壁材の選択肢は商品で変わるため、見た目だけでなく目地や将来のメンテナンス条件まで比較します。選び方は注文住宅の外壁材を契約前に確認する手順で整理しています。
前提②プレミアムは断熱・窓・換気が一段上
高断熱ドアと全熱交換換気はプレミアム表示
公式の断熱・気密性ページでは、高断熱ドアと全熱交換換気システムの標準ラインナップにプレミアムの表示があります。商品ページでも、プレミアムは断熱等級6、オール樹脂サッシとトリプルガラスです。ほか4商品は断熱等級5、オール樹脂サッシとペアガラスなので、窓も共通ではありません。
| 確認項目 | プレミアム | ほか4商品 |
|---|---|---|
| 断熱等級 | 等級6 | 等級5 |
| 窓 | オール樹脂・トリプルガラス | オール樹脂・ペアガラス |
| 高断熱ドア | 標準ラインナップの表示あり | 契約仕様で確認 |
| 全熱交換換気 | 標準ラインナップの表示あり | 契約仕様で確認 |
| 外壁材 | レジェール・Fuge | 光セラ |
全熱交換換気は、排気する空気の熱を利用して外気を室温に近づけて取り入れる仕組みです。公式は高性能フィルターがPM2.5を95%カットすると説明しています。換気方式とフィルター交換費用は住み始めてからも影響するため、設備名だけでなく型番と維持費まで確認します。
窓と玄関ドアは熱が出入りしやすい開口部です。プレミアムとほか4商品では窓ガラスの構成が異なるため、断熱を優先する場合は追加費用だけでなく、プレミアムへ上げる差額を先に比較します。開口部の考え方は注文住宅の窓・サッシの選び方で整理しています。
エアコンは「台数と性能」がパッケージで変わる
各商品ページでは、プレミアム・メジャー・スマイルはエアコン2台、ヒラヤ・タシタは1台と確認できます。性能は商品や採用品で変わる可能性があるため、型番と設置室まで見積書に記載してもらいます。標準で付くという情報だけで他社と比べると、台数と能力の条件が抜け落ちます。
商談では、間取り図の上でどの部屋にエアコンが付くのかまで確認しておくほうが確実です。台数が決まれば、そのまま電気図面と壁の穴の位置の話につながります。エアコンの位置は間取り確定の前に決めておかないと後戻りが効きにくいので、エアコンの穴(スリーブ)を決める時期を早い段階で読んでおくと打ち合わせが進めやすくなります。
パッケージそのものも5種類に増えている
従来はプレミアム、メジャー、スマイルの3つで語られることが多かったのですが、2026年9月時点のラインナップには5つのパッケージが並んでいます。価格が公表されているものは次のとおりです。
| パッケージ | 建物価格(税込) | 基本仕様 |
|---|---|---|
| プレミアム | 公表なし | 平屋・2階建て・3階建て・二世帯に対応 |
| メジャー | 公表なし | 平屋・2階建て・3階建て・二世帯に対応 |
| スマイル | 2,033万円 | 30坪・3LDK・2階建て |
| ヒラヤ | 1,866万円 | 20坪・2LDK・平屋 |
| タシタ | 1,833万円〜 | 26坪・総2階建て |
スマイルパッケージを坪数で割ると、1坪あたり約67.8万円です。ヒラヤパッケージは20坪で1,866万円なので約93.3万円となり、同じ会社でも平屋は1坪あたりの単価が上がります。これは泉北ホームに限った話ではなく、平屋の構造上の理由によるものです。仕組みは平屋の坪単価が2階建てより上がる理由で解説しています。
プレミアムとメジャーは価格が公表されていません。この2つを検討するなら、見積もりを取るまで総額の見当は付かないと考えておくほうがよいでしょう。総額の組み立て方は泉北ホームの坪単価70〜95万円で、本体工事費以外に必要な費用まで含めて整理しています。
前提③「標準で選べる」の範囲を先に確認する
標準仕様の中での選定には限りがある
標準仕様は、複数のメーカーやプランの中から好みや暮らしに合うものを選べる形になっています。選択肢があるという意味では嬉しい記述ですが、同じページには続けて、標準仕様内での選定には限りがある、という注記も付いています。
この2つは矛盾していません。標準の枠の中に複数の選択肢は用意されているが、そこに載っていないものを選べば標準の外に出る、という意味です。ショールームで気に入った品番が標準の枠内なのか外なのかは、見た目からは判断できません。私が商談で気をつけていたのは、気になった設備が出てきた時点で、それが標準の枠内かどうかをその場で聞いておくことでした。後から見積書で差額を知ると、気持ちの整理が難しくなります。
キッチンや床材のように、メーカーとグレードで印象が大きく変わる部分は特に注意が要ります。それぞれの選び方は注文住宅のキッチン選び方と注文住宅の床材選びで損をしないための確認手順にまとめています。
標準から外れると、保証も外れることがある
ここが、この記事でいちばん共有しておきたい実務的な情報です。泉北ホームには設備機器保証があり、メーカー保証が終わったあとも保証開始日から最長10年間、メーカー保証と同等の無償修理サービスを提供する仕組みです。メーカー保証が1〜2年であることを考えると、8〜9年分を会社側が上乗せしている形になります。
ただし、公式には保証の適用対象外がはっきり列挙されています。エアコン、防犯カメラ等の防犯設備、スマートホームシステム類、テレビアンテナ、ビルトイン食洗機を除くビルトイン商品、当社標準以外の給湯器、そして当社標準採用メーカーおよびオプションリスト掲載外の照明器具・設備機器です。
2つの点が読み取れます。1つは、エアコンは標準装備でありながら設備機器保証の対象外だということです。標準で付いてくることと、10年保証が付くことは別の話になります。もう1つは、照明器具や給湯器を標準の枠外から選ぶと、その機器は保証の対象から外れるということです。デザインを優先して標準外の照明を選ぶ判断はあり得ますが、保証の扱いが変わることまで理解したうえで選ぶのと、知らずに選ぶのとでは違います。
なお、太陽光システムや蓄電池、エネファームなどはメーカー保証での対応になると明記されています。窓口がどこになるかは、故障したときに効いてくる情報です。
初期保証20年は2025年以降の契約が対象
保証についてもう1点、時期の話を補足します。公式には、初期保証20年および設備機器保証10年は2025年以降に建設工事請負契約を締結した建物へ適用される、という注記があります。それ以前の情報を見て保証年数が違って見える場合は、契約日を基準に確認してください。
公式ページには1年・5年・10年・15年・20年の無料点検が掲載される一方、20年まで保証を継続する条件として点検と有償メンテナンスに触れた説明もあります。20年以降は5年ごとの有償点検と、必要と判断された有償メンテナンスによって延長する仕組みです。点検が無料でも補修まで無料とは限らないため、契約時の保証書とメンテナンス計画表で、実施時期・費用・未実施時の扱いを確認します。
断熱は商品別の標準と追加できる範囲で決める
プレミアムは等級6、ほか4商品は等級5
現行の商品ページでは、プレミアムが断熱等級6・HEAT20 G2、メジャー・スマイル・ヒラヤ・タシタが断熱等級5・HEAT20 G1です。一般の技術ページにはUA値0.6以下、C値1.0以下、HEAT20 G1以上という会社全体の説明もありますが、商品選びでは各商品ページの表示を優先して確認します。
プレミアムのUA値0.46とヒラヤのUA値0.49は自社モデルプランの数値です。建築地や間取りで変わり、C値の平均値も保証値ではありません。数値の意味は注文住宅の断熱性能の選び方と気密性・C値とはにまとめています。
独自呼称の「等級6.5」と等級7はプレミアムへの追加
公式の追加パッケージページでは、+℃ermo(プラスサーモ)と+℃ermo 7G(プラスサーモセブンジー)を追加できるのはプレミアムパッケージのみと明記されています。現行ラインナップの表示は、+℃ermoがUA値0.34、+℃ermo 7Gが断熱等級7・UA値0.22です。
注意したいのは「断熱等級6.5」が法令上の正式な等級ではなく、等級6を上回り等級7に届かない水準を示す泉北ホーム独自の呼称だという点です。契約書面では独自呼称だけで済ませず、正式な断熱等性能等級と、自分のプランで計算したUA値を分けて確認します。
メジャー以下を選んでから+℃ermoだけを足せる前提で資金計画を作るとずれる可能性があります。断熱を上げたい場合は、まずプレミアムへ変更する差額を確認し、そのうえで+℃ermoまたは7Gの追加費用を見ます。設備の充実と断熱の上位化は、同じ「フル装備」という言葉だけでまとめずに考える必要があります。
UA値は公式サイト内に複数の表示がある
+℃ermoのUA値は、現行ラインナップでは0.34ですが、専用紹介ページにはHEAT20 G2のUA値0.46や、別のモデル値としてUA値0.38・C値0.47という表示もあります。どの数値が自分の契約商品へ適用されるかは、ウェブページの新旧を推測して決められません。
代表値ではなく、自分のプランの計算値をもらう
公式もUA値は自社モデルプランで算出し、間取りや建築地で異なると注記しています。カタログの代表値を自分の家の性能として受け取らず、プラン確定後の計算値を書面でもらいます。
私が確認するのは、採用する正式な断熱等性能等級、自分の間取りのUA値、目標へ届かない場合の調整方法の3点です。気密も、平均C値と自邸で測定するかどうかは別の話です。測定時期、測定条件、結果の交付まで確認します。住宅性能評価との関係は住宅性能評価とはで整理しています。
補助制度を利用する場合は、着工時期と性能要件を契約前に確認します。ZEHは取りに行くべきかでは、条件と工程の考え方を整理しています。
確かめるなら、本社ショールームの性能体験コーナー
展示場だけでは、断熱の実力は判別しにくい
断熱をどこまで上げるかを決めるには、数値だけでは足りません。プレミアムのモデル値UA0.46と、+℃ermoのラインナップ表示UA0.34で、体感や空調費が自分にとってどれだけ変わるかは資料だけでは判断しにくい部分です。
ここで注意しておきたいのが、展示場での判断です。展示場には打ち合わせスペースが併設されていて、常時人がいる前提で空調が効いています。そのため、断熱性能がどうであれ室内は快適に保たれています。私自身、展示場と本社ショールームの両方に足を運びましたが、同じ会社とは思えないほど印象が違いました。展示場は営業の場、ショールームは仕様を確認する場、と割り切ったほうが判断しやすくなります。
泉北ホームの場合、+℃ermoの紹介ページに「性能体験コーナー」の案内があり、性能を体感してみたい人は本社メインショールームへ、という導線が用意されています。断熱を上げるかどうかで迷っているなら、ここを見ずに決めるのはもったいない部分です。
体感して合わなければ、他社も並べ直す
体感したうえで、標準の水準で十分だと感じたなら、そのまま進めれば費用を抑えられます。逆に、もっと上を求めたいと感じたなら、そこで一度立ち止まる価値があります。断熱を最優先にするなら、断熱を主戦場にしている会社と並べたほうが選択肢が広がるためです。
快適さの作り方には会社ごとに型があります。ヤマト住建は躯体そのものの性能を前面に出し、桧家住宅はZ空調という全館空調を主力商品の標準に置き、一条工務店は全館床暖房を軸に組み立てています。泉北ホームの「必要なものを標準に入れて価格に含める」という型と、どれが自分に合うかは、実際に提案を並べたときにわかります。
【PR】断熱をどこまで上げるかは、他社の標準と並べると決めやすくなります
オプションで断熱を上げる進め方が妥当かどうかは、同じ性能が標準に入っている会社の価格と比べて初めて判断できます。同じ要望と同じ延床面積で複数社にプランと資金計画を依頼すると、追加費用を払って上げるのか、最初から入っている会社を選ぶのかを金額で比較できます。
前提が自分に合っていないときに出るサイン
商談を進めていて次のような感覚が続くなら、この会社の前提と自分の希望がずれている可能性があります。
- 標準に入っている設備の中に、自分がほとんど使わないものが多いと感じる。フル装備は、使わないものにも価格を払う構造でもあります
- 気に入る仕様がことごとく標準の枠外で、差額が積み上がっていく。標準の充実という強みが自分に効いていない状態です
- メジャー以下を希望しているのに、断熱を上げるためプレミアムへの変更と追加パッケージが必要になる。断熱が最優先なら、総額を他社と比べ直す判断材料になります
- 希望する土地が施工エリアから外れる。対応は大阪府全域と、兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀の一部地域に限定されています
- 候補地の条件で長期優良住宅の認定が取れないと言われる。この会社の標準の柱が1本使えない状態になります
どれも、この会社が悪いという話ではありません。前提と希望が噛み合っていないだけです。噛み合う会社は他にありますし、コスパを軸にした選び方はパパまるハウス・泉北ホーム・桧家住宅を徹底比較とハウスメーカーを坪単価帯で選ぶで整理しています。
商談で確認しておくこと
ここまでの内容を、商談に持っていける形にまとめます。
| 確認すること | なぜ聞くか |
|---|---|
| 検討商品の標準仕様一覧を書面でもらえるか | 一般の技術紹介と契約商品の適用範囲を分けるためです |
| 耐震等級3の計算方法とMAMORYの採用を図書へ記載できるか | 5商品ページで確認した中核仕様を契約内容に落とすためです |
| 窓のガラス構成、玄関ドア、換気方式 | プレミアムとほか4商品で断熱まわりが異なります |
| 標準エアコンの台数・型番・設置室 | 公式上は商品により1台または2台です |
| 気になった設備が標準の枠内か、保証対象か | 標準外の一部機器やエアコンは設備機器保証の対象外です |
| 候補地で長期優良住宅の認定が取れるか | 面積や建築地により認定できない場合があります |
| 自分の間取りの断熱等級とUA値を書面でもらえるか | 公式のUA値はモデル値で、間取りと建築地により変わります |
| プレミアムへの変更と+℃ermo追加の総差額 | +℃ermoと7Gはプレミアムだけに追加できるためです |
| 気密測定の実施条件と結果交付 | 平均C値と自邸の実測値は別だからです |
契約前に確認しておきたい項目は泉北ホームと契約する前に確認しておきたい注意点6選にも整理してあります。あわせて使ってください。
よくある質問
スマイルパッケージにすると、耐震性能は下がりますか
スマイルの商品ページには、木造枠組壁工法、許容応力度計算による耐震等級3、制震装置MAMORYが明記されています。この3点はプレミアムを含むほか4商品のページでも確認できます。ただし基礎や屋根材など構造の全項目が同一とは断定せず、契約前にスマイルの標準仕様書と構造図で確認します。
下位パッケージだと外壁材のグレードも変わりますか
外壁材は変わります。各商品ページでは、プレミアムにレジェールとFuge、メジャー・スマイル・ヒラヤ・タシタに光セラが掲載されています。壁内の通気・防水仕様まで全商品同一とは商品ページだけで断定できないため、外壁材の品名と合わせて標準仕様書で確認します。
泉北ホームの断熱性能はUA値いくつですか
1つの数値では答えられません。商品ページではプレミアムが等級6・UA値0.46のモデル値、ヒラヤが等級5・UA値0.49のモデル値、メジャー・スマイル・タシタは等級5です。プレミアムだけに追加できる+℃ermoは現行ラインナップでUA値0.34、7Gは等級7・UA値0.22です。「等級6.5」は泉北ホーム独自の呼称なので、自分の間取りの正式な等級とUA値を書面で確認します。
エアコンは本当に標準で付きますか
各商品ページでは、プレミアム・メジャー・スマイルが2台、ヒラヤ・タシタが1台です。ただし設備機器保証の対象外にエアコンが挙げられています。標準で付くことと10年保証が付くことは別なので、型番・設置室・保証期間を確認します。
長期優良住宅の認定は全棟で取れますか
公式は全棟で認定取得を標準仕様とし申請費用も含めるとしていますが、性能基準は全棟クリアしているものの居住面積や建築地によって認定を取得できない住宅もある、と但し書きがあります。災害発生リスクが特に高い区域については基本認定を受けられないという記載もあります。土地が決まっていない段階なら、候補地ごとに確認しておくほうが安全です。
この記事の内容はいつ時点のものですか
2026年9月時点の公式サイトの記載と、私が商談で確認した内容にもとづいています。パッケージの構成、価格、標準仕様の範囲、性能値、保証、施工エリアは、時期・地域・商品によって変わります。特に価格は改定されるため、契約前には最新の標準仕様書と見積書、保証書で確認してください。
まとめ
泉北ホームで建てると決めたなら、確認しておきたいことをまとめます。
- 前提は「オプションで足す」ではなく「パッケージで決まる」。先に決めるのは間取りではなく、どのパッケージなら欲しいものが標準側に入るか
- 5商品すべてで確認できる耐震の中核は、木造枠組壁工法・許容応力度計算による等級3・MAMORY。構造と耐久の詳細は商品別の仕様書で確認する
- プレミアムはレジェール・Fuge、ほか4商品は光セラ。壁内仕様まで同一と決めつけない
- プレミアムは等級6・樹脂トリプル窓、ほか4商品は等級5・樹脂ペア窓。エアコンは商品により1台または2台
- 標準の枠外から選ぶと設備機器保証の対象から外れることがあり、エアコンはそもそも対象外
- +℃ermoと7Gはプレミアムだけに追加可能。「等級6.5」は独自呼称なので正式等級とUA値を確認する
- UA値は代表値で判断せず、自分の間取りの計算値を書面でもらう。間取り・建築地で異なると注記されている
私が商談を通じて感じたのは、泉北ホームは「多くの人が結局選ぶものを、最初から入れて価格を出す」という考え方が明確な会社だということでした。現在は5商品に分かれ、耐震の中核には共通点がある一方、設計条件、断熱、窓、外壁、エアコンは商品ごとに違います。会社名だけで標準仕様を捉えず、商品名まで決めて比較する必要があります。
その前提が自分に合うかどうかは、標準の中身と自分の希望がどれだけ重なるかで決まります。重なりが大きいほど、この会社の価格は強く見えてきます。重なりが小さいと感じたなら、その違和感は他社の提案を並べたときにはっきりします。
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