注文住宅を建てるにあたって、コンセントの配置は地味ながらも生活の快適さを左右する重要な要素です。私はいま建設資材メーカーに勤めながら注文住宅を建てる過程で、先日ようやくコンセント計画の打ち合わせを終えました。インテリアコーディネーター(IC)との打ち合わせを経て感じたのは、「こちらから積極的に要望を出さないと、必要最低限のコンセントしか入らない」という現実でした。
この記事では、施主目線でコンセント計画のポイントや場所別の考え方、特殊用途のコンセントについて詳しく解説します。後から「ここに1個追加しておけばよかった」と後悔しないために、ぜひ打ち合わせ前に読んでみてください。
コンセント計画は「足りなかった」見落としが圧倒的に多い
注文住宅の後悔ランキングで常に上位に入るのが「コンセントの数・位置」です。増やすのは簡単ですが、減らす必要はほぼないため、「多すぎた」という後悔はほとんど聞きません。一方で「足りなかった」「位置がずれていた」という声は非常に多いです。
コンセントを後から追加しようとすると、壁を開口して配線工事が必要になり、数万円〜十数万円のコストがかかることもあります。新築時に追加しておく1口あたりの費用は数千円程度。コスト差を考えると、「迷ったら追加」が正解です。
ICとの打ち合わせでは「必要最小限」しか入らない現実
私自身の体験として、電気設計はICとの打ち合わせで進めましたが、正直なところ「必要最低限」という印象でした。ICさんが悪いわけではなく、標準的な配置を提案してくれるのですが、それだけでは実際の生活には足りないケースが多いのです。
打ち合わせに臨む前に「各部屋でどんな家電をどこに置くか」を具体的にイメージし、リストアップしておくことを強くおすすめします。「ここにルンバの充電ステーションを置く」「この壁際にテレビ台を置いてその後ろに集中させたい」という具体的な話があってはじめて、最適な配置を一緒に考えられます。
場所別コンセント計画のポイント
リビング・ダイニング
リビングはもっともコンセントを多く必要とする場所です。テレビ周りはもちろん、ソファ脇・ダイニングテーブル脇・窓際にも設けると使い勝手が上がります。
- テレビ台後ろ:テレビ・レコーダー・ゲーム機などで最低4口以上
- ソファ脇の壁:スマホ充電・読書ライトなど
- ダイニング付近:ホットプレートや電気鍋用に床近くも1カ所
- ルンバ基地:ルンバが充電・待機する場所に1口(目立たない壁際が◎)
私の場合、ルンバ基地は必須と考えてリビングの目立たないコーナー付近に1口追加しました。ロボット掃除機を使う予定がある方は忘れずに。
キッチン・パントリー
キッチンはカウンター上の家電が多いため、コンセントは多めに設置するのが鉄則です。さらに見落としがちなのがパントリー内のコンセントです。
私はパントリー内にコンセントを入れましたが、これは正解だったと感じています。電気ケトル・トースター・ホームベーカリーなどをパントリーで使いたい場合、コンセントがないと結局キッチンカウンターに出しっぱなしになってしまいます。また、冷蔵庫の2台目や業務用冷凍庫をパントリーに置く予定がある方にも必須です。
- カウンター上:炊飯器・電子レンジ・トースターなど用に複数口
- カウンター下:食洗機・浄水器用
- パントリー内:家電使用・冷蔵庫追加用に1〜2口
収納・クローゼット内
収納内のコンセントも見落とされやすいポイントです。私は収納の中にもコンセントを追加しました。使い道としては以下のようなものがあります。
- 掃除機の充電(コードレスクリーナーを収納しながら充電)
- 加湿器・除湿機の使用
- 衣類乾燥機・アイロン台での使用
- インターホン・ルーター機器の設置
特にコードレス掃除機を収納しながら充電するスタイルは最近のスタンダードになっています。充電コードが収納から飛び出さないよう、棚内にコンセントを設けると見た目もすっきりします。
玄関・廊下
玄関は見落としがちなエリアですが、スマートロック・インターホン・シューズクローク内のコンセントなど意外と使い道があります。また廊下は掃除機をかける際の中継ポイントになるため、1カ所あると便利です。
寝室
寝室はベッド両サイドにコンセントを設けるのが基本です。スマホ充電・照明・加湿器などを考えると、両サイドに最低1口ずつ、できれば2口ずつが理想です。また、将来的なテレビ設置を考慮してテレビ壁面にも1カ所確保しておくと安心です。
洗面所・脱衣室・トイレ
洗面台周りはドライヤー・電動歯ブラシ・シェーバーなど使用頻度が高いため、鏡横に複数口設けましょう。脱衣室には洗濯機用以外に、乾燥機追加・アイロン使用用の口も検討を。トイレは温水洗浄便座が標準になっていますが、念のため確認しておきましょう。
特殊用途のコンセント・設備
EV充電コンセント
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)の普及に伴い、ガレージや駐車場へのEV充電コンセントの需要が高まっています。私の場合は標準仕様でEV充電設備が含まれていたので特に追加の検討は不要でしたが、標準外の場合は新築時に先行配管だけでもしておくと将来の工事費用を大幅に抑えられます。
EV充電には専用の200Vコンセント(NEMA 14-30など)が必要です。後付けより新築時の設置コストが低いため、現在EVを持っていなくても将来を見越して検討する価値があります。
インターホン・ドアホンの設置位置
スマートホーム化が進む中、インターホンもスマートフォン対応のものが増えています。私の場合、標準仕様でスマホ対応インターホンが採用されていましたが、将来的にドアホンへの変更を考慮して機器の設置位置を収納内から外に変更してもらいました。
インターホン・ドアホンの親機の設置場所は一度決めると変更が難しいため、将来の使い勝手も含めてしっかり検討しましょう。「今はこれで十分だけど、数年後に機器を変えたいかも」という観点で、メンテナンスしやすい場所に設置するのがポイントです。
コンセント計画を成功させる打ち合わせのコツ
コンセント計画の打ち合わせをうまく進めるための実践的なコツをまとめます。
1. 家電リストを事前に作る
部屋ごとに「置く予定の家電・充電するもの」をリストアップしてから打ち合わせに臨みましょう。「将来使うかもしれないもの」も含めて考えると、後からの追加が減ります。スマートスピーカー、ロボット掃除機、空気清浄機など、生活スタイルに合わせた想定を。
2. 家具の配置を決めてから考える
コンセントは「壁のどこに」だけでなく「床からの高さ」も重要です。ソファの後ろに隠れる高さでは使いにくく、テレビ台の後ろで見えない位置に集中させたいケースもあります。インテリア計画と並行して電気設計を進めましょう。
3. 「1個追加」のコストを事前に把握する
コンセント1口の追加費用は一般的に3,000円〜8,000円程度(工事費込み)が目安です。迷ったら追加する判断基準として「入居後に後付けするコストと比べる」視点を持つと決断しやすくなります。
4. 屋外コンセントも忘れずに
高圧洗浄機・電動工具・クリスマスイルミネーション・外用掃除機など、屋外でのコンセント使用機会は意外と多いです。玄関前・ガレージ・庭(デッキ)に各1カ所は設けておくと便利です。
まとめ:コンセントは「多すぎる」くらいがちょうどいい
コンセント計画で後悔するのはほぼ「足りなかった」ケースです。ICとの打ち合わせでは最低限の提案しかされないことも多いため、自分から積極的に「ここにも追加したい」と声を上げることが大切です。
特に押さえておきたいポイントを振り返ると:
- パントリー・収納内にもコンセントを設ける
- ルンバなどロボット掃除機の定位置を決めてコンセントを確保
- EV充電は先行配管だけでも新築時に検討
- インターホン・機器の設置場所は将来の変更も見越して決める
- 迷ったら「1口追加」のコストは安い——後悔より予防を
我が家はまだ建設中で、コンセント計画が正解だったかどうかは入居後にわかります。ただ、打ち合わせで積極的に追加をお願いしたことで「これで大丈夫だろうか」という不安はかなり減りました。同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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